(1)視覚研究に関する基礎知識を学習します(3年生からの輪講)

最初は日本語教材を章,節ごとに担当を決めて,それを他のメンバーにわかるように説明します.いままでの教材は


* 「Coloring Guide」 日本塗装工業会編
* 「色彩心理学入門」 大山 正著 中公新書
* 「色覚のメカニズム」内山 恵二著 朝倉書店
* 「視覚の心理物理学」池田 光男著 森北出版

などですが,同じ本は面白くないので変えていこうと思います.

あと今年度から大学院生が技術輪講と英語論文輪講を始めましたのでそれに出席してもらう予定です. (発表もしてもらうと良いですが3年生ではちょっと無理でしょう)

(2)自分のプロジェクトについて考える(4年生になるくらいから・・)

視覚研究についておおよその感覚が身についてきたら自分の卒業研究テーマについて考え始めます.輪講では自分の研究しようとするテーマに沿った英語論文を用いるようになります.なお,就職や進学のための活動を優先していますので,(2)や(3)は,実際には進路が決まってからの活動となります.

1期生の場合は,進学(いずれも篠森研)3名,就職4名(うち内定3名)で, 2期生の場合は,4名とも就職でした.就職組の場合は,就職活動が3年生の2月頃から始まることを考慮すると,早い段階から科学的なものの見方と社会的な常識を身に付いておく必要があります.そのため予備配属・研修配属のころからさまざまな機会を通してトレーニングを行います.

進学組の場合には,そのようなトレーニングは,就職組が就職活動で外に出ている 4月〜6月ごろにおこないます.指導力強化のために無報酬のTAなどをお願いする場合もあります.

(3)卒研プロジェクトの推進とまとめ

自分の卒業研究テーマが固まったら,実際に実験設備を準備して実験を開始します.その結果を解析し,最終的には卒業研究論文としてまとめ,学内および学外の発表となります.プログラミング言語は現在のところ"TURBO Pascal" か"Delphi"です.両者の関係は"Quick Basic"と"Visual Basic"の関係の様ですので,基本的にはPascalプログラミングが出来れば問題ないでしょう.ただし,プログラム自体を組まないでアイディアで勝負する方法も過去多数あります.

今までは卒業研究の内容を全て日本視覚学会で発表していますので,それが目標ですが全員と限定しているわけではありません.ただ結果的には,全員の研究が学会発表の水準に達しています.私としては水準に達していれば発表しますし,達していなければ発表しない,ということにしています.なお発表する場合の東京への旅費については多少の支援があります.

学会終了後に情報システム工学科の卒業研究発表会があり,そこでの発表と論文提出で卒業研究の単位が出ます.

その他の活動としては、オープンキャンパス,大学祭での未来工房などに研究内容を出展します.