授業科目名 |
ロボット工学 Ⅰ( Robotics Ⅰ) |
単位 |
2 |
対象学生 |
2年生~ |
開講時期 |
4Q |
担当教員 |
王 碩玉 |
連絡方法 |
教員室:A480, 内線番号:2306, Email:wang.shuoyu@kochi-tech.ac.jp |
キーワード |
ロボット,車輪型ロボット,2足ロボット,4足ロボット,産業用ロボット,医療・健康増進・福祉介護ロボット,ヒューマンフレンドリー・ロボット,センサー,ロボットアーム・ハンド,マニピュレータ,位置,姿勢,関節,運動学,動力学,制御,学習制御 |
授業の概要 |
車輪型と歩行型とマニピュレータを対象として, 機構, 力学, 計測, 知的制御に間する基礎知識について学習することができる.
実応用として, 掃除ロボット,救済ロボット, サッカーロボット, 教育ロボット, 案内ロボット, 精神ケアロボット,福祉介護ロボット, リハビリ・健康促進ロボットなどについても理解できる. |
授業の目的 |
周りの生活環境を注意深く観察すれば,大量生産に貢献している産業用ロボットから,主婦の手伝いをする掃除ロボット,子供達と喋ったり遊んだりするチャイルドケアロボットまで様々なロボットが活躍されていることが分かる.「ロボット」という言葉は知らない人は居ないほど認知度が高い.ロボットは機械で出来上がっているので,ある一定な形をしている.形があれば,目に見えるので判りやすい.また,ロボットが賢く動くことが出来るので,見て楽しい.陰でこれらを支えているのはロボット工学である.ロボット工学Ⅰでは,車輪型とマニピュレータと歩行型を対象として,基礎知識から実応用まで紹介できる. |
授業の方法 |
テキストの内容を適時に補充しながら進めていく, 実例や動画やビデオを多数活用して,難雑な計算の物理意味を重点に説明する.毎回では, 最初は前回の内容をレビーし,最後は本日の内容要点を纏める. |
-->
到達目標 |
①自分の言葉でロボットの定義を述べられる。
② ロボットの種類を整理できる。
③ 移動ロボットとマニピュレータの仕組みを説明できる 。
④ 移動ロボットとマニピュレータの運動学と動力学を理解できる 。
⑤ ⑤ロボットの知能化実現手順を理解できる。
|
授業計画 |
1. ロボットとは
ロボットをめぐる歴史,ロボットの語源,ロボットの三原則,機構による分類,応用分野による分類
2. ~4.車輪型ロボット
車輪型ロボットの分類,車輪とステアリングとキャスターの構造と配置,特殊メカニズム,全方向移動車,車輪型ロボットの静力学と走行,車輪型ロボットの動力学,速度制御, 実際の応用
5. ~7.マニピュレータ
マニピュレータの構造と表現,マニピュレータの種類,マニピュレータの運動学,マニピュレータの微分関係,マニピュレータの動力学,軌道追従制御, 実際の応用
8.前半のまとめ, 演習
1.~7.について演習
9.前半の纏め, 中間試験
範囲:1.~8.
10.~11.歩行ロボット
機構による歩行ロボットの分類,歩行ロボットのメカニズム,エネルギーの有効利用,可動範囲と歩行安定性,歩容生成,実際の応用
12.~14.ロボット知能化
センサー,対象物距離の計測法,軌道計画,経路計画,作業計画,知的制御,応用
15.演習
9.~13.について演習
16.習熟度確認
範囲: 10.~15.
|
授業時間外学習(予習・復習等) |
配布テキストや参考書を用いて, 予習復習を薦める. |
他の科目との関連 |
力学と制御に関する基礎知識を習得しておけば、より深くまで理解できる. |
教科書 |
『基礎ロボット工学』,小川鉱一, 加藤了三(東京電機大学出版局)ISBN 4501414103 |
参考書 |
『基礎ロボット工学』,川村貞夫(オーム社)ISBN 4274130355
『鉄腕アトムのロボット学』,福田敏男(集英社)ISBN-13:978-408
|
成績評価 |
総合で60点以上達成された場合を合格とする.点数配分は次のとおりである.
小テスト20点([2点/1回]×10回=20点)
中間試験30点(内訳:基礎問題20点,発展問題10点)
定期試験50点(内訳:基礎問題40点,発展問題10点)
AA:90点以上
A:80点以上89点以下
B:70点以上79点以下
C:60点以上69点以下
F:60未満や成績評価資料が未提出の場合
|