ファジィ集合論は、あいまい概念をより精密に定量化するために、カリフォルニア大学バークレー校のLotfi Asker Zadeh教授により、1965年に提案された理論です。ファジィ推論法は、ファジィ集合により自然言語におけるあいまい概念を定量的に表現し、自然言語で表す知識を用いて推論を行うアルゴリズムを指します。代表的なファジィ推論法として、Mamdaniの推論法、高木─菅野推論法(また関数型推論法とも呼ばれている)、簡略型推論法、乗法─加法型推論法、距離型ファジィ推論法などあげられます。
「ヒューマン推論エンジン」は、これらのファジィ推論法を判り易く説明・実演するフリーソフトウェアで、情報処理推進機構(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業」に採択されて開発したものです。その後、文部科学省の科学研究費補助金、カシオ科学振興財団の研究助成金により改善を重ねてきた結果、皆様に提供できるようになりました。この場を借りて、情報処理推進機構、文部科学省、カシオ科学振興財団、提案に対してご理解いただいたプロジェクト・マネージャおよび各位審査員方々、ソフトウェアシステムを評価していただいた先生方々、長年に渡り一緒に研究してきた共同研究者、そして研究開発に当たって貢献してくれた学生諸君および研究員諸位に、深くお礼を申し上げます。
「ヒューマン推論エンジン」の著作権は開発者の王碩玉にあります。「ヒューマン推論エンジン」は無償で使用許諾されますので、代わりに「ヒューマン推論エンジン」の保証は一切ありません。「ヒューマン推論エンジン」の品質や性能に関する全てのリスクは使用者が負うものとします。
追記:
②Windows 95、98、2000、XP、VISTAでの動作を確認しました。
③図形型推論法や間接的推論法などについては動作確認次第、順次に公開していきます。
④「アプリケーション」では、非線形系の数学モデルは判らなくても制御できることを示しています。ゲーム感覚で本学習アルゴリズムの面白みを体験できます。
下のリンクからダウンロードできます
ヒューマン推論エンジンVer1.2 (zip圧縮ファイル) |